キーガン・ブラドリー インタビュー/ルーキーとしてアメリカPGAツアーに初参戦した2011年、「全米プロ」を含む2勝を挙げ、一気にトッププロとなったキーガン・ブラドリー選手(アメリカ)が、40回の記念大会を迎えた今秋の「ダンロップフェニックストーナメント」に初出場しました。米ツアーで屈指の飛距離を誇り、クリーブランドゴルフ(以下CG)の看板プロでもあるブラドリー選手。大会直前に行ったインタビューでは、CGとの出会いや自身が取り組むチャリティ運動、そしてツアープロとしての今後について語ってくれました。

プレッシャーより、勝ちたい気持ちが上回ってメジャー初優勝

Q.ようこそ日本へ。今回が初めての来日だそうですね。

そうなんです。でも、アメリカではツアーの遠征先で、寿司などの和食をよく食べていますよ。日本にはまだ来たばかりですが、日本のみなさんは親切なので、気持ちよくプレーできそうです。

キーガン・ブラドリー写真

Q.日本に来てどんなものを食べましたか?

ステーキです(笑)。僕はステーキが大好きで、宮崎ビーフはとても美味しいと聞いていたので、日本のステーキハウスで食べるのを楽しみにしていました。昨晩食べたのですが、本当に美味しかった!

Q.フェニックスカントリークラブの印象は?

両サイドに木が立ち並ぶ“ツリーラインタイプ”の、とてもすばらしいコースですね。ただ、その分狭く感じるので、試合では、多少セカンドショットの距離が残っても、ティショットでフェアウェイをしっかりキープすることが大切だと思います。

Q.ゴルフファンにとっては、PGAツアーにデビューした2011年の活躍が印象的です。世界一のツアーでプレーすることへの不安はなかったのでしょうか。

もちろん、多少の不安はあったし、緊張もありました。ただ、自分はそれまでミニツアーや下部ツアーを経験して、しっかり練習も積んでいたので、自信をもってやれば大丈夫だという気持ちでしたね。

キーガン・ブラドリー写真

Q.あの年の「全米プロ」で、初めてメジャーの大舞台で優勝争いをしたときの気持ちは?

たしかに、プレッシャーはありました。でも、「この試合に勝つんだ」という気持ちのほうが上回っていたので、プレーに集中することができました。それまで、勝つために練習していたし、勝つ準備はできていると考えることで、気持ちにゆとりが生まれ、冷静になれた。それが優勝という結果につながったように思います。

クリーブランドゴルフはゴルファーにやさしいブランド

キーガン・ブラドリー写真

Q.CGのクラブはいつから、どういうきっかけで使うようになったのですか。

大学生だった2006年からです。マイク・ダンフィーというCGのツアーレップ(プロサービス担当)が、「CGのクラブを使ってみないか」と声をかけてくれたんです。マイクは僕の好みを聞いて、時間をかけて僕に合うクラブをつくってくれたし、彼にはその後もいろいろケアをしてもらいました。もちろん、それ以前にもCGのクラブは知っていたけれど、使ってみたら本当にいいクラブだと思った。だから、それ以来ずっと使っていて、プロになっても使い続けています。

Q.CGというブランドに対してはどんなイメージを持っていますか。

ゴルファーにやさしいというか、本当にゴルファーのことをよく考えているブランドだと思います。僕たちプロにとっても、とても使いやすいクラブをつくるメーカーですね。

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Q.そして、CGといえば、やはりウエッジが有名です。ブラドリー選手が感じる、CGのウエッジならではのよさは?

ウエッジは、“顔”がいいことと、しっかりスピンが利くことの2点がとても重要なんですが、CGウエッジはどちらも高いレベルにありますね。顔は、しっかりとした伝統にのっとった、オーソドックスな形をしていて、とてもかまえやすい。また、スピンも、深いラフとか、厳しいライからでもしっかりかかってくれます。

Q.アベレージゴルファーがウエッジを選ぶ際に、何かアドバイスはありますか?

今挙げた2点のほかに、バンスをしっかり意識して選ぶといいと思います。バンスは、僕たちプロにとっても非常に大事なもので、ウエッジ選びのポイント。特にアベレージゴルファーにとって、バンスはプレーをサポートしてくれるものなので、できるだけバンスのあるウエッジを使ったほうがいいと思います。

メジャートーナメントで10勝したい

キーガン・ブラドリー写真

Q.チャリティイベントを開催しているそうですが、それについて詳しく説明してもらえますか?

僕が生まれ育ったウッドストック(米バーモント州)という街にあるコースで、「キーガン・ブラドリー チャリティゴルフクラシック」というイベントを、年に1度開催しています。去年から始めたもので、今年8月に2回目を行ないました。今年の収益は、小児がん研究のための財団を通じて、州のがんセンターや小児病院に寄付し、治療の研究に役立てられています。自分が育った地域に対して、なんらかの形で貢献することはとても重要なことなので、これからもしっかり取り組んでいきたいと思っています。

キーガン・ブラドリー写真

Q.最後に、プロゴルファーとしての今後の目標について聞かせてください。

2013年シーズンは優勝することができなかったけれど、2014年シーズンはぜひ優勝したい。とくにメジャーでは頑張りたいですね。僕はメジャーではまだ1勝しかしていないけれど、できれば10勝はしたいと思っています。それには、もっとメジャーに出ていろいろな経験を積まないといけません。そして試合に出たら、「勝つんだ」という常に意識をもつ。とにかく、優勝を積み重ねていきたいですね。


キーガン・ブラドリー選手のドライバーショット映像

PROFILE

KEEGAN BRADLY キーガン・ブラドリー

1986年アメリカ・バーモント州生まれ。父親はクラブプロ、おばは米女子ツアー31勝でゴルフ殿堂入りを果たしているパット・ブラドリー。セント・ジョンズ大学で活躍したのち、卒業後の2008年にプロ転向。09年ミニツアー、10年は下部ツアーを主戦場にプレーしたのち、11年にアメリカPGAツアーにデビューすると、5月の「HPバイロン・ネルソン選手権」でツアー初優勝。さらに8月の「全米プロ」では、史上3人目のメジャー初参戦で初出場という快挙を達成。同年のルーキー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。12年には「WGCブリヂストン・インビテーショナル」でツアー3勝目。同年の「ライダーカップ」、今年(13年)の「ザ・プレジデンツ・カップ」で、それぞれアメリカチームのメンバーに初選出された。
身長188cm、体重86kg。

Cleveland GOLF on USPGA Tour

ロフト&バンスの多彩なバリエーションでウエッジに対するプロのニーズに対応

アメリカのCGでは、男子ツアー全試合にツアーバン(プロサービスカー)を派遣しています。ツアーレップとクラフトマンは1試合につき多いときで4人、最低でも3人は試合会場にいて、ツアーレップも全員がクラフト作業をすることができます。CGでは、ウエッジのロフト、バンスのバリエーションを数多く揃えているため、ほとんどのプロの要望に応えることができますが、それに加え、リーディングエッジをストレートにしたり、バンスを落としたりといった要望にも対応します。CGのウエッジは、さまざまなコンディションに対応できます。そのため、マスターズと全英オープンを除けば、コースによってウエッジを入れ替える選手はまずいません。キーガンに関していえば、彼自身とても繊細な感覚の持ち主なので、フェースの溝が少しでも摩耗したら交換します。ウエッジは、CGにとってはフラッグシップクラブといえるもの。キーガンもそうですが、ウエッジに対する高い信頼が、CGブランドそのものへの信頼につながっています。

ロドニー・マクドナルド
ロドニー・マクドナルド

クリーブランドゴルフ社 ツアーオペレーション担当副社長。1996年より米PGAツアーでCGのツアーレップ(プロサービス)を担当。ダンロップフェニックストーナメントの開催に合わせ毎年来日している。